雑誌見てて考えさせられた。
ちょっと小難しいおはなし。
家の価値って新築の時点から22年で資産価値としては0円になります。
減価償却ですね。
まだまだ住めるのに。
車と似てます。
で、22年で0円になるものなのに毎年良い金額の固定資産税を支払います。
住宅ローンは大体35年
良かれ悪かれ諸々の事情あり、途中で家を手放す事になるとしたらものすごい負担を強いられます。
22年で0円になるなら消費財ではないのか。
消費税を払って購入した消費財に固定資産税を払う??
もしそうであれば、おかしな話だと思います。
数年前から国でもこういう議題が上がり
住宅性能評価等のパッケージが見直されたり
長期優良住宅、低炭素住宅、ゼロエネ住宅等の助成金を絡めたものがあったりと
国と大企業とが売りたい物の思惑が見え隠れする中で、そのパッケージがあれば価値を守れるとは言いつつも
取得の為の規制や仕様基準、必要の無い構造計算等で建てるときのコストはどんどん上がり、助成金等を使いたい為にその基準を満たす事がほとんどじゃないかなぁ?と
しかも、それに伴った償却期間の見直しは未だされていません。
家の価値と言うより機械の価値なのかな?
ただ、機械の性能も良いなぁと思えるものが多いです。主にランニングコストを減らすって言う趣旨です。
もちろん助成金自体のメリットはあって、金額が100万、165万、200万、350万とかなりの金額なので、
実質200万かかる付加を100万の助成金をもらって施主負担100万で出来るといったところでしょうか。。。
今から30年から40年前の住宅の中身を見た時に、構造としておかしな事や間違った金物の使い方、緩んだボルト、仕事の粗さが目に付く事が多いです。
ですが、それ以上前になると、筋交い等ではなく、通し貫や細かいところの仕口、継手などの精度もよく、金物のいらない組み方や、構造としては理に適ってると思わされる事が多々あります。免震や制震といった技術も含めて。
建築基準法ががっちり改正されたのが35年前。ここまで考えちゃうと出来た意味もなんとなく…。
別に国の足下をすくいたい訳では無いんですが、少しの懸念は持った方が良いと。
そのうち車検みたいな物が家にも出来ちゃうんじゃないかと不安です。
まぁそんなこんな考えたってあれなんですけど。
なるべくシンプルでオーナーさん自身に価値を見出してもらえる物を作って行きたいです。
必要なものと欲しいものが融合しているような提案が出来たら素敵ですよね。
家って良いもんですよ。
なぜかって、自分は建てて良かったと思えるから。
家具とかも好きになっちゃって大変です。
子供が出来てからは特にそう思います。
今の所はね。
なんか1988のコラムみたいになっちゃった。